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【巨大企業GEが導入したスタートアップの働き方・forbes japan】



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「我々は

 スタートアップに学んでいます」。

GEのジェフ・イメルト会長兼CEOが

そう話したのは、

日本GE主催のフォーラムに

登壇した昨年7月のことだ。

富士フィルムホールディングスの

会長兼CEO、古森重隆の

次のような問いへの答えだった。

「時間をかけて製品化しても

 顧客のニーズとずれてしまうことは

 ありませんか?」

するとイメルトはうなずき、

「100%を目指すよりも、

 いち早く製品を市場に投入して

 修正を重ねる方が

 結果的に顧客の利益にかなう。

 泰然と構えた大企業であっては、

 この時代を生き残れない」

と返し、こう続けたのだ。

「だからGEはいま、

 シリコンバレー流を

 実践しようとしているのです」

(本文より抜粋)

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・forbes japan 2016 0311

GEといえば、

20世紀最高の経営者と呼ばれる

ジャック・ウェルチ氏が長らく

CEOを務めていた

巨大グローバル企業です。

以前、社内の人事業務活動の

素晴らしさについて、

記事に取り上げたことがあります。

今回の記事で取り上げられている

GEの製品の市場投入の方式は、

「リーンスタートアップ方式」と呼ばれ、

製品の仮説の検証を、

顧客に丸投げしてしまうシステムです。

従来は、企業側が売上予測や

顧客反応などの仮説を綿密に練り、

完璧な製品にした上で市場投入し、

アンケートや売上データなどを

回収して、さらに良い製品を企画する、

というサイクルで行われていました。

しかし、刻々と常識が変わる現代において、

企画時期と製品投入時期に

間隔が空くと、

顧客のニーズ変化に

追いつけなくなることが

多々有ります。

そこで、仮説はアイデアを

少しブラッシュアップしたものに止め、

一旦製品を作って市場に投入してみる、

そこで、顧客から使用してみての感想や

フィードバックを貰う、

それを元に素早く修正して、再び市場に出す、

というサイクルで行われるのが

リーンスタートアップ方式です。

これにより、

顧客のニーズに合わせて高速PDCAが回せ、

より顧客のニーズに合致した製品を

提供し続けられるという

メリットが出ます。

GEの場合は、

航空機エンジンやタービンなどの

巨大で年月を必要とする

製品を取り扱うため、

前者の完璧を目指す製品作りが

取られていましたが、

環境やニーズの変化が早くなった現在、

リーンスタートアップ方式への

転換を図っていることで、

時代の最先端を走り続けている

企業の座を維持しています。

では、どの企業も

リーンスタートアップ方式を

導入すれば良いかというと

そうではありません。

特にスタートアップは、すでに競合から

似たような製品やサービスが

市場に出ていることも多いため、

適切なフィードバックが返ってくるか、

沢山のフィードバックが返ってくるか、

再考する必要があります。

さらにSNSでの情報の

拡散速度も上がっているため、

最初の製品があまりに

使いづらかったりすると、

製品に対しての

悪いレッテルがネット上に拡散し、

そのイメージが払拭できない、

というデメリットも考えられます。

何か事業やプロジェクトを

起こそうとしている方、

学生団体に所属していて

盛り上げていこうとしている方などは、

初期のブランド劣化の

リスクへの対策をしながら、

高速PDCAを回していくと

いいかと思います。

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