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一見すると別業界にある2社ですが、
両社ともに新規事業を開拓したことで、
競合となったとこの記事では指摘されています。
今回は、この2社が
競合となるに至った背景を見ていけたら、
と思います。
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・Zuu Online 20160215
競合になった理由を考える際の1つの論点としては
「IBMと電通はなぜ新規事業開拓に至ったのか」
ということが挙げられます。
新規事業に会社が踏み出す理由は
ざっくり分けると1つになります。
「会社の売上を伸ばすため」です。 その中でも
・既存事業が不調のため、新しい稼ぎ方の模索
または、
・既存事業が好調のため、更に追加投資
の2つに分けられます。
IBMは2015年10月時点で、減収を続けているので、
復調のために新規事業に着手した、
という見方ができます。
・米IBM、14四半期連続で減収 7~9月売上高14%減
日経新聞 2015 1020
電通も同様です。 経営コンサルに
本格的に着手したのは2010年からですが、
同時期の電通の売上は減少傾向にありました。
経営の多角化によって、
事態を打開しようとしたのかもしれません。
・電通ホームページより
そしてIBMは「デザイン」を、
電通は「コンサルティング」を
それぞれ新規事業の分野に選び、
それが双方の得意分野と重なったがために、
競合となったと考えることができます。
これまで全く競合でなかった企業が、
急に競合に成り得る世界観は、
更にビジネスのスピードをあげ、
競争優位性、差別化が、
ポイントになってくることが言えそうです。
上記はあくまで1つの仮説であり、
正答かどうかは更なる検証が必要ですが、
皆さんもニュースを自分なりに読み解き、
自分なりの仮説を立ててみると、
本質的な物事の見方が鍛えられると思いますので、
ぜひ取り組んでいただければ幸いです。
お互い精進していきましょう。